今月の「ものがたりのある絵」には、伊藤若冲の「諫鼓鳥図」が展示されています。

 

伊藤若冲の鶏画が非常に有名なのは言うまでもありませんが、鶏を好んで描いたことから、鶏の画家と言われるそうです。

 

現時点で2回足を運んだのですが、今月はできるかぎり足を運んで毎回違う発見をする!ということに勝手にチャレンジしています!

 

「美術に限らず、優れた芸術作品には無駄な線がない」、と、つけっぱなしにしていたテレビから流れてきた言葉がふいに耳に飛び込んできました。

なぜか耳に残り、無駄な線がないのかぁ〜...2回目にアートルームに足を運ぶときは、細部に無駄なものがないかどうか?というのを自分目線で観察してみよう!と思いました。

 

そして、若冲の「諫鼓鳥図」の前...

無駄な線...そもそもあるべき線は何を表現するための線で、無駄なのはどんな線だろうと思いながら、若冲が描く鶏の体のライン、羽...その線の流れや向きを観察していました。

 

ふっと思い出したのは、

言われてみれば当たり前じゃん!という感じなのですが、

様々ある動物と植物の違いの1つに、体の軸があります。

動物は、‐絏次↓∈険Α△鉢A宛紂頁愧罎帆亜砲裡格向の軸があるのに対して、植物には‐絏爾鉢中心と外の2つの軸しかありません。2つと3つの違いは大きく、複雑な動物の体を特徴付けているそうです。

 

描かれた動物の肉体が生きているかのように躍動するには、この3方向を表現する必要があるのでは??と考えてみました。

 

「諫鼓鳥図」の鶏には足が1本しか描かれていません(実は私だけ気づいていない可能性もありますが...それは今後の課題として汗)。おそらく、左足が描かれていて、右足が隠れていると思うのですが...

果たして右足は体に隠れて見えないのか?それともあえて描いていないのか?

鶏の体制は一体どうなっているのか?筋肉の動きはどうなっているのか?

...私は、それらの疑問の答えを、無駄のない線たちを追いかけながら体の軸・動きを想像することで探っているうちに、今にも動き出しそうな躍動感を感じ取ったような錯覚に陥りました。

 

ちなみに、冒頭のテレビのコメントは、武蔵の刀剣のデザインに関するもので、彼のデザインは機能とリンクしているから無駄な装飾・線がないそうです。

機能に関連した線...まさしく鶏の筋肉や体の動きを描ぎだす線のことのような気がしてきました。。

 

完全に余談ですが、個人的な鶏の思い出といえば。。。

数年前、Natureという科学雑誌の表紙をとってもショッキングな写真が飾りました。

 

(Nature 464, 237–242 (11 March 2010) | doi:10.1038/nature08852)

 

左半身が雄で右半身がメスの鶏の研究に関する論文です。

え〜!!こんなことってあるの!?と度肝を抜かれました。人間は体の細胞自身に性決定権がないのでこのようなことは起こらないのですが、鳥は体細胞自体に性決定権があるためにこのようなことが起こるそうです...生き物って多様すぎる。。。

 

 

 

 

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